2024/4/21
東京11R フローラステークス【G2】
京都11R マイラーズカップ【G2】
各重賞出走馬の前走の内容を中心に全頭の短評を行っていきます!
フローラS
前走は東京芝1800mの未勝利戦1着。
2番手から直線抜け出す王道策で完勝でした。
スローペース、且つ道中は先頭からやや離れた単独2番手という位置で、あまりプレッシャーもかからず展開的には恵まれていたように感じます。
ただ勝ちタイムは優秀で、前走の様な早い時計が出る馬場状態を得意としていそうな印象です。
前走は菜の花賞で9着。
大外を回って上がり最速の脚を繰り出すもここまでといった内容でした。
特に不利などは無かったように見えましたが、これまで多くのレースで大外を回してどうかという走りになっているので、好走するためには展開の助けや、差しが届きやすい馬場・コースなど、条件が整う必要が有りそうです。
前走はチューリップ賞で7着。
この時はハイペースの一戦で、スタート直後から前進気勢の強い馬が多く、ひねり出される様な形で後方からになってしまいました。
直線を向いてからも中々進路が開かず、消化不良の一戦だったように感じます。
極端に早い、又は重いという馬場でなければ力を発揮できる印象です。
前走はフラワーカップ3着。
差し決着となる中ハイペースで逃げて掲示板確保という内容で、着順に対して評価は高いです。
しかし1コーナーまでに斜行により他の馬に迷惑をかけており、言い換えれば斜行しなければハナを取り切れていなかったorより消耗していた可能性もあると思います。
ただし馬場に関しては柔軟性が有りそうです。
前走は中山芝1800mの未勝利戦で1着。
スタート直後に歩容が乱れる様な場面が有りましたが、馬群の中を通って中団内ラチ沿いのポジションに付ける事が出来ました。
直線も進路が空き展開には恵まれた印象が有りますが、ああいったスタートですぐ立て直すことができた点は評価したいです。
前走は若竹賞3着。
このレースは上がりが37秒もかかるかなりの極悪馬場で、あまり参考にはできないレースです。
前々走の新馬戦もかなりのスローペースであまり高い評価は出来ませんが、気象的にはかなり落ち着いているように感じました。
前走はアネモネステークス9着。
結果は伴いませんでしたが、内を通った馬での決着となる中、外を回してよく伸びてきています。
3走前の阪神JFから、スタートなどレース内容がだんだん良くなってきているようにも感じるので、調子の面では上向きと評価したいです。
これまでの走りを見るに、重い馬場の方は得意だと思います。
前走はフリージア賞で2着。
道中はやや頭の高い走りで集中力に欠いている様な印象が有りましたが、直線を向いてからの反応は良かったです。
強い馬相手に安定した競馬が出来ている点も好印象ですが、これまで時計のかかる馬場でのレース経験が無いので、雨が降った場合にどうなるかは未知数です。
前走はクイーンカップで6着。
12番人気だったので健闘した方だと思いますが、このレースは差しが台頭しており展開は向いていました。
言い換えれば展開が向いても6着までだったという事であり、上がりの脚も上位馬と比較すると重賞で戦うには現状ちょっと厳しいかなと感じます。
前走はフラワーカップで8着。
全体的に差しが台頭する結果になりましたが、この馬の場合は意図した後方策というよりもスタートが悪かった影響による後方策といった印象です。
道中も若干離され気味になっており、終始流れに乗れなかったように思います。
前走の走りを見るに先行した方が良いと思うので、今回もスタートが課題となりそうです。
前走は中山芝2000mの未勝利戦で1着。
スタート決めてハナを主張し、そのまま直線を向くと一旦は外から並びかけられる場面も有りましたが、2枚腰を発揮して逃げ切りました。
このレースで2着に退けたアドマイヤマツリは、今回人気を集めそうなバロネッサ相手にも2着に食い込んだ馬なので、この馬を物差しとすれば高い評価ができます。
ただこのレースはスタートが悪い馬が多く、内目の枠も有利に働いた印象が有ります。
前走は中山ダート1800mの未勝利戦で1着。
マクり戦法がハマっての勝利でした。
前走もそうですがスタートが悪く、キャリアは少ないもののこれまで毎回後方からマクっていく形になっています。
今回もその戦法がハマるかどうか、ではないでしょうか。
前走はフラワーカップで6着。
4コーナーでやや置かれ気味になった以外は総じてリズムよく走れていた様に思いますが、最後失速しており、恐らくは坂が影響したのではないかと思います。
東京は中山よりも向くと思いますが、パワーには劣る印象が有るので、良馬場の方が良いと思います。
マイラーズC
前走は六甲ステークスで11着。
最後は足が上がっているように見えました。
過去のレースぶりから判断するに、恐らく重馬場が影響したものと思われますので、今回も馬場に影響するほどの雨が降る様でしたら割引が必要かもしれません。
前走は白藤ステークスで4着。
スタートもそこそこで道中のリズムも良く、近走の中では一番いい走りだったように思います。
しかしスムーズに走ることができて、リステッドでやや離された4着という事で、率直なところ、現状では重賞で好走できるほどのイメージは持てません。
前走は香港マイルで7着。
このレースは内を通った馬が台頭する中、この馬は後方から外を回る展開になってしまったので、展開的に難しいレースになってしまいました。
前々走もマイルCSも先行勢には厳しい流れになってしまったので、この2戦は参考外とみていいと思います。
ただ前走のレース後の「久々で力みが出た」というコメントが少々気になります。
今回は前走から約4か月間隔があいていますが、直近ではドバイターフがこのぐらいのレース間隔での出走で、5着に敗れています。
前走は洛陽ステークスで10着。
このレースはコーナーの出口付近でやや狭くなる場面が有り、少しブレーキを踏むような展開になってしまいました。
前々走も直線で出すところが無く追出しを待たされており、ここ2戦の内容は消化不良感が残ります。
3走前の2000mのレースではやや折り合いを欠く場面もあったので、現状は1600mがベストだと思います。
前走はエプソムカップで5着。今回は約10か月半の長期休み明けの一戦となります。
前走は行き脚の悪さこそ気になりますが、直線での伸びはよく着差も僅かでした。
近年は前に馬を置けないと最後甘くなってしまうところが有る様に感じるので、恐らく今回も後方策になると思います。
休み明けでどこまで調子を取り戻しているか次第でしょうか。
前走は六甲ステークスで12着。
先行して一旦は先頭に立つ場面もあるなど、近走の中では一番見どころのある競馬だったように思います。
とは言え極端に前が残る様な展開でもない限り、重賞で好走する様なイメージは持てないというのが率直なところでしょうか。
前走は六甲ステークスで6着。
外を回って良く伸びていますが、全体的に差しが台頭したレースで展開的には恵まれていました。
近走は同じような後ろから外からの競馬しかできておらず、ハマれば前々走の様にリステッド2着にくる実力は有るものの、重賞ではどうでしょうか。
前走は洛陽ステークスで2着。
ほぼほぼ最後方から追込みを決め、勝馬とはタイム差無しのところまで迫りましたが、外差し馬場に乗じての好走であり、展開の利はありました。
最後方ゆえにマークされるようなポジションでもありませんでしたし、あの位置から追い込んできた事は評価できるものの、ああいった足が使える条件はそろっていた事に留意が必要だと思います。
前走は関門橋ステークスで1着。
終始落ち着いた走りで0.4秒差完勝と、着差以上に強い走りだったように思います。
重い馬場が得意なのは間違いないので、雨が降ればよりチャンスですが、スローペースになって持ち時計勝負にならない様であれば、良馬場でも力を出せる思います。
前走は京都金杯で1着。
ただこのレースは内を通った馬が上位を独占するような流れになったので、展開的には恵まれています。
前々走も元町ステークスは先行馬総崩れ、且つ馬場の内側の進路が開いていた事による勝利なので、2戦とも高い評価は出来ません。
ただ操縦性は高そうなので、乾坤一擲の騎乗がハマって上位に食い込んでいる可能性は否定できないと思います。
前走は大阪城ステークスで6着。
後方からの競馬になりましたが久々の上がり最速をマーク、34秒台前半の上がりタイムも好調だった3歳時依頼のタイムです。
重賞で馬券内に食い込むためには展開の助けは要ると思いますが、少なくとも調子は良さそうです。
前走は中山記念で12着。
このレースはスタート直後に接触が有り後方からになってしまいました。
それでも果敢に上がっていこうとしましたが、最後失速してしまったのは馬体重の影響のように感じます。
前々走は先行勢には厳しい展開になってしまったので、見直しは可能です。
前走はダービー卿CTで7着。
道中2番手でしたが、前を行くエエヤンが一気にペースを上げた事でこの馬には辛い流れになってしまった様に思います。
ただ前々走の京都金杯は、コレペティトール同様有利な内を通った結果の2着だったので、展開が向けば重賞で好走するだけの力は有ると思いますが、レースぶりだけ見るとあまり高い評価はできません。
前走は香港マイルで4着。
セリフォスと同様、後方且つ外からの競馬になってしまいましたが、厳しい展開の割にはよく伸びていたと思います。
道悪が得意というイメージが有りますが、昨年のマイラーズカップは結構早い時計が出る馬場状態での好走だったので良馬場でも問題ないと思います。
ただ前に馬を置いて競馬をしたいので、出来れば内枠が欲しかったかなと思います。
前走は東京新聞杯で11着。
内を通った馬での決着となる中、外を回す格好になったので展開が向きませんでした。
それなりの脚を使って伸びてきていますが、前々走の方がより良い脚を使っていたように感じます。
恐らくは重い馬場の方が得意なのではないでしょうか。
前走は六甲ステークスで1着。
道中は内ラチ沿いの後方というマークされにくいポジションでレースを進める事が出来ましたし、直線を向いてからもポッカリと空いたスペースを突く事が出来ていたので、展開的には恵まれています。
前々走で阪急杯でも5着に好走しており道悪は得意だと思いますが、開幕週ですし、馬場の見極めが大事だと思います。